ウィテリウス ( AD69-AD69 )
無能な大食漢の皇帝として知られる。 68年の終わり頃、ウィテリウスは皇帝ガルバによって下ゲルマニア総督に任ぜられるが、それは、無能で反乱も起こさないだろうと思われたからであった。ところが、ガルバの意に反して、69年始めに上下ゲルマニア軍は反乱を起こしウィテリウスを皇帝と宣言する。(要するに自分たちで皇帝を擁立すればいろいろと利益が生じるので無能でもなんでも良かったようである。) 彼の部下カエキナとウァレンスがローマに向かって進軍し、ガルバを殺害して皇帝になっていたオトをクレモナで破る。その後、ウィテリウス自身がローマに向かうがずいぶんのんびりしていて、ローマに到着したのは6月末ころであった。 これで一安心と思いきや、早くも7月半ばにはウェスパシアヌスの反乱のニュースが届く。 10月24日、ウィテリウスの軍隊は、ウェスパシアヌスを支持したドナウ川方面の軍隊と、クレモナで戦うが敗走。 12月17日、アペニン山脈の峠を守るために派遣した軍隊が戦わずしてウェスパシアヌス側に寝返る。 それを知り、退位を望むが支持者たちが許さず、 ついに12月20日、ウェスパシアヌス軍のローマ入城を迎える。彼はフォルムに引き出されて殺され、遺体はテヴェレ川に投げ捨てられた。 |
--> アウグストゥス ----> アグリッパ ----> ユバ2世 --> ティベリウス ----> ゲルマニクス ----> ドルスス ----> ポンティウス・ピラトゥス --> ガイウス(カリグラ) --> クラウディウス ----> アグリッピーナ(小) ----> アントニア(小) --> ネロ --> ガルバ --> オト --> ウィテリウス |