ネルウァ ( AD96-AD98 )
五賢帝の一人目。 彼はネロ帝のときピソの陰謀を未然に防いだことから特別な名誉を受け、 ウェスパシアヌス帝のときに執政官になる。ドミティアヌス帝のときには 皇帝の同僚執政官という希なる名誉を受ける。つまり、彼はどの皇帝のときも 権力者とうまくやっていくタイプの元老院議員だった。 五賢帝時代の特徴としてよく言われるのが、「実子に帝位を譲るのではなく、 そのときの最良の人物を養子にして帝位を継承した。」というのがあるが、 実態はそんなきれい事ではなく、トラヤヌスを養子にしたのも 「そもそも実子がいない」、「ゲルマニアの軍団を掌握していたトラヤヌスの力を 背景にして自らの政権を安定させたい」といったことのようだ。 |
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