共和政ローマ ( BC753? - BC27 )
伝説によればローマはBC753年にロムルスにより建国され、 BC510年に王政を廃止し、BC509年から共和政が始まったと される。だから、一口に共和政と言ってもBC509年からBC27年までの 約5世紀という長い期間になる。 ローマは古くは、銅を秤で量って交換手段としていた(その名残は いろいろな法律手続きの中の「銅と秤によって」という言い回しの 中に残り続ける)。銅の固まりを切って使うのは不便なので、 使いやすい大きさにした不定形の銅の固まり(AES RUDE)や、 銅の延べ板(AES SIGNATUM)が使われるようになる。 コインと言えるようなものが作られるのはBC3世紀初頭からである。 後世の感覚では貨幣をつくるのは最高権力者の権限の ように思えるが、共和政の当時はそれとは異なり 最高位の政務官である2人の執政官は貨幣の発行を担当しない。 最も下位の政務官は財務官であるが、貨幣発行の仕事は まだ財務官にもなっていない人たち (これから出世の階段を昇っていこうとする人たち) によって担当されていた。 |
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