コンモドゥス ( AD180 - AD192 )
マルクス・アウレリウス帝の実子である彼は、実際には父帝の生前から、 副帝、最高司令官などの称号を与えられ、177年には共治帝となり後継者で あることを明らかにされる。 180年に父帝の死とともに単独帝となる。 直後にサルマタエ、ゲルマン諸部族と平和条約を結びんだことは当時批判されたが、 実際にはそんなに悪い策では無かったようだ。 182年にコンモドゥス殺害の陰謀が発覚してから元老院と敵対するようになる。 治世晩年にはローマを「コロニア・コンモディアーナ」と改名したり、 自身をヘラクレスの化身として崇拝させたり、 剣闘士として競技会に参加したりといった乱行を行う。 193年に暗殺された後、元老院によって記憶の断罪がなされるが、まもなく セプティミウス・セウェルスによってそれは取り消され、 逆に神格化される。 コンモドゥスは、映画「グラディエーター」では敵役として描かれており、父帝を殺害して帝位についたことになっている。また、剣闘士として試合に出場してそこで死んだことになっている。 実際のところ、自ら剣闘士として試合に出場したのは本当であるが、そこで殺されたわけはない。父帝を殺害したというのも史実ではない。
コンモドゥスの妻。178年にコンモドゥスと結婚。 182年に姦通罪でカプリ島に流され、183年に殺される。 |
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