プロブス ( AD276 - AD282 )
彼の祖先や経歴についてはあまりよくわかっていないが、タキトゥスが276年7月に死亡したときはすでに軍隊内でかなり人望を集めていたらしく、東部属州の軍隊によって皇帝に擁立される。9月にフロリアヌスを破り皇帝の地位を固めた。 外敵の侵入に悩まされ軍の反乱もあり苦労の絶えない治世だったようだが、プロブスは精力的に働いていた。外敵に破壊された属州を復興するために軍隊に工事や畑作りをさせたが、軍隊に不満を持たせることになってしまった。282年9月にシルミウム近郊で部下の兵士たちに襲われて死亡する。 兵士たちからは不満をもたれたが、当時の歴史家は彼を立派な皇帝とみていたようだ。例えば、エウトロピウスは「プロブス帝は公明正大でやる気に満ちた熱血漢であり、軍隊内での声望はアウレリアヌス帝に匹敵し、慈悲深さという面では勝っていた。」と書いている。 |
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