タキトゥス ( AD275-AD276 )
在位期間はわずか半年余り。 「ローマ帝国衰亡史(ギボン)」によれば、 アウレリアヌスの死後、軍隊が元老院に皇帝の指名を 要請し彼が皇帝に選出されたとのことだが、この時代に そのようなことがあり得たか疑わしい。 「年代記」で有名な歴史家タキトゥスと同名なので、彼の血縁者であると 言っているが、本当は違うようである。
タキトゥスの異父弟。 276年の6月頃、タキトゥスが死亡し皇帝を宣言する。帝国西部は彼を支持していたが、東部属州の軍隊はプロブスを支持していた。 両軍はタルソス付近で出会うが、劣勢を自覚したプロブスが決戦を避けた。数週間後、フロリアヌスは部下に殺害され、帝位はプロブスのものになった。 |
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