バルビヌス ( AD238 )
バルビヌスは皇帝になる前、コンスル(2回)、いくつかの属州総督を務めた輝かしい経歴の元老院議員であった。 238年初めに、元老院はマクシミヌス・トラクスに反乱を起こしたゴルディアヌス1世、2世を皇帝と認めたが、彼らはあっという間に敗れてしまう。 2月。いまさらマクシミヌスに許しを求めることも出来ず、 困った元老院は(ほとんどやけ気味に)、マクシミヌスに対抗するためにバルビヌス(民政担当)とプピエヌス(軍事担当)を皇帝に選んだ。 一方マクシミヌスは、反乱鎮圧のためイタリアに向かう。しかし、アクィレイア攻略に手間取っているうちに包囲軍側に厭戦気分が広がり、マクシミヌスは裏切られて殺されてしまう。 こうして、内戦は終結したのだが、危機が去ると両帝の協力関係はうまくいかなくなり、親衛隊を押さえることができなくなって5月に2人とも惨殺されてしまう。
プピエヌスは皇帝になる前、コンスル(2度)や、首都長官も務めた輝かしい経歴の元老院議員であった。 238年2月にバルビヌスと同格の共治帝となり、5月にバルビヌスとともに親衛隊に殺される。 |
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